2019年10月16日 （仮訳）中国南部産のHygrocybe属Squamulosae節の新種 Wang, C-Q. et al., 2015. A new species of Hygrocybe subsect. Squamulosae from South China. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354014001041 [Accessed October 16, 2019] 【R3-06682】2019/10/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国広東省の草地で採集された菌を検討し、Hygrocybe sparifoliaとして新種記載した。 本種は傘表面が繊維状、襞が傷つくと桃色～帯紫灰褐色になり、担子器および傘表皮の細胞に帯灰褐色の色素を含むことなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でSquamulosae亜節クレードに含まれ、近縁種とは形態的に異なっていた。 中国広東省南崑山自然保護区 （新種） Hygrocybe sparifolia T.H. Li & C.Q. Wang 語源…疎な襞の 【よく似た種との区別】 Hygrocybe brunneosquamulosa 同じSquamulosae亜節に含まれる 本種と異なり中国ではなくインドに分布する 本種と異なり傘表面に褐色の小鱗片を伴う 本種と異なり傘縁部が不規則に浅裂する 本種と異なり襞が帯灰褐色またはオリーブ褐色 本種より襞の間隔がずっと密である 本種と異なり柄が乾燥すると完全に黒くなる 本種より子実体の乾燥標本が薄くなる 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり傘表皮に毛状被状の菌糸の集まりを伴う Hygrocybe caespitosa（ササクレヒメノカサ） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなく米国などに分布する 本種と異なり子実体が叢生する 本種より傘中央部表面の尖った褐色鱗片の密度が大きい 本種と異なり襞が湾生状垂生 本種より柄が長い 本種と異なり襞実質が僅かに錯綜する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe griseobrunnea 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘の地の色が橙灰色～帯褐灰色 本種と異なり傘表面に帯灰褐色～褐色または暗褐色の小鱗片を伴う 本種と異なり襞が白色 本種と異なり柄が紫色～褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe melleofusca ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なり傘表面が暗いローアンバー色～暗褐色の繊維状および小鱗片状 本種と異なり襞が幼時乳白色で成熟するとクリーム色～”drab gray” 本種より担子器の小柄が長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe cantharellus（ベニヒガサ） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が赤色 本種と異なり襞が長く垂生する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される